炭化水素系洗浄
環境に優しい炭化水素系洗浄
本間産業では環境に優しい炭化水素系洗浄に対応しております。
ISO14000シリーズ、RoHS規格取得の企業様も安心して洗浄をご依頼くださいませ。
炭化水素系洗浄溶剤には高機能炭化水素系洗浄剤『NSクリーン』を使用。
炭化水素系溶剤真空洗浄システムにはジャパン・フィールド社製の大型双発5槽式全自動洗浄機を導入しております。
本間産業の炭化水素系洗浄の工程
1洗浄するものを装置に投入
2予洗い(常圧水置換洗浄)
洗浄前にワーク内に水や研磨剤が残っていると水アカや跡が残り洗浄不良の原因となります。 この工程ではNSクリーン220W(他工程で使うNSクリーン200より強力、水置換剤として効果あり)を使い、水、研磨剤を取り除きます。
3真空引き
4減圧超音波浸漬洗浄
減圧、脱気をする事で強力な超音波キャビテーション(洗浄力)が得られます。
また洗浄物のエアーポケットも脱気されますので、密着されたものや止まり穴のあるものでも隙間に溶剤が浸透しやすくなるため、洗浄むらもなく高い洗浄結果が得られます。
5シャワーリンス(再生液)
減圧蒸気洗浄前に減圧蒸留再生液でシャワーリンスし洗浄度を上げ、同時に洗浄物の温度を下げます。
6減圧蒸気洗浄
溶剤蒸気には当然ですが洗浄の残留物を含んでいないので、洗浄物表面の凝縮リンスは仕上げの洗浄として最適です。
7真空乾燥 【ジャパンフィールド社の特許技術(PAT.2535466、PAT.3182136)】
減圧蒸気洗浄時より更に真空度を上げます。これにより洗浄物の温度、表面付着溶剤温度が沸点以上になるため、洗浄物表面に付着している凝縮液が突沸しながら乾燥します。
瞬間的に液が乾燥しますので洗浄物表面にシミが残りにくく短時間で終了します。
尚、この真空乾燥を用いない従来の温風乾燥では、ワークの形状によってはワークを均一に乾燥する事ができないため、乾燥ムラがおこり綺麗に仕上がりません。 この点において、真空乾燥はワーク全体を瞬間的に均一に乾燥する事ができるため、従来乾燥での仕上がりにおいて大きな差がでます。
8真空解除(N2封入)
炭化水素系洗浄の危険性は可燃性である事ですが、真空解除をする際には空気ではなく、燃えない不活性ガス(窒素N2)を自動封入し真空解除しますので、可燃の危険性はありません。
9洗浄終了
炭化水素洗浄ラインのPR動画
マルチ超音波方式はココがすごい!
性格の異なる複数の周波数(しつこい汚れに適した周波数、細かい部分に回り込む周波数、ダメージの少ないきめ細かな洗浄が行える周波数など…) の超音波を順次繰り返し発振することで定在波による洗浄ムラを防ぎます。 汚れの状態やワークの種類、必要な洗浄精度などの条件にあわせて、複数の周波数の発振時間をそれぞれ任意に設定し効率の良い洗浄管理が行えます。
炭化水素系洗浄で、こんなものが洗浄されています!
洗浄対象のサイズは W800×D600×H400まで、またはφ500×長さ800
特徴
- 1.炭化水素系溶剤やアルコール系溶剤を完璧に安心して使用できます
- 2.フロン以上のハイスピード洗浄
- 3.脱気作用でキャビテーション効果倍増
- 4.完全クローズドシステムにより大幅コストダウン
- 5.従来機と同様に、回転揺動、上下揺動、丸角兼用と優れた汎用性
ISO14001適用・PRTR法対策機種
洗浄可能例
業種 | 被洗浄物 |
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自動車 | インジェクション・リフレクター・ブレーキパット・他 |
電子 | 液晶パネル・HDD・セラミック基盤・ハンダボール・バイメタル・プレス部品・切削部品・他 |
光学機器 | カメラ部品・コピー部品・他 |
文具 | ボールペンのチップ・ハンコ部品・他 |
家電 | モーターコア・エアコン部品(焼結金属)・電池ケース・アルミダイカスト プレス部品・切削部品・他 |
機械 | ベアリング・バルブ・特殊歯車・軸受(粉末冶金)・プレス部品・切削部品 |
伸管 | ステンレスパイプ・銅パイプ・アルミパイプ |
ワークサイズ
弊社の炭化水素洗浄設備では大型のワークの洗浄が可能です。 サイズは下記のバケットの大きさ(洗浄するワークを入れるカゴの事)をご覧ください。